はじめに
私は社会人になって、初めてトロンボーンを吹くようになりました。それまでの音楽経験は中学生のリコーダーまでです。その時の音楽評価も5段階で2でした。このような境遇から、吹奏楽器を大人になって始めることは世間的に稀のような気がするので、開始するまでのプロセスをまとめてみます。今まで音楽したこと無いし、むしろ音楽不得意だけど、ちょっと頑張ってみたいという方の参考になれば幸いです。
一切音楽経験なしでトロンボーン始めるためにやったこと
以下の10のステップに分けて語らせていただきます。
1. 動機をもつ
2. 30万円くらい用意する
3. 週1時間以上の時間を用意する*1
4. 体験レッスンを受ける
5. 入会する
6. レッスンを受ける
7. 楽器を購入する
8. 個人練習をする
9. 6と8を繰り返す
10. 人前で演奏する
1. 動機をもつ
私は響け!ユーフォニアムという作品に出会い、吹奏楽器をやりたいという強烈な動機を持つに至りました。アニメを毎週楽しく視聴し、小説の登場人物の熱をもらい、吹奏楽はなんと素晴らしいものだ、自分もやりたいと定期的に思わされました。なので、トロンボーン始めるために最初にやったことは、動機を持つ、ということです。言い換えるとこれは、きっかけになります。きっとこの動機を持つことが、一番大変で重要なことだと思います。
2. 30万円くらい用意する
実際に始めるために、掛かる費用を調べたところ、レッスン代が月12,000円程度、トロンボーンがヤマハの最安値で100,000円程度であることがわかりました。なので、一年継続させることを考えると、大体30万円くらい必要になります。私は奇跡的に1年目は大学時代の先輩からお借りすることができて、2年目にマイトロンボーンを購入しました。その時の年の年間費用が253,859円なので、30万円あれば大丈夫です。
3. 週1時間以上の時間を用意する
ヤマハ大人の音楽レッスンは1回のレッスン時間は30分です。短い時間ですが、たくさんのことを的確に教えていただける濃密な時間ですので、大変貴重です。トロンボーンがあっても練習方法や自分の吹き方が正しいかの判断は自身では不可能なので、このレッスンは必須です。さらに必要なのは、個人練習です。レッスンで教えてもらったことを一人で練習する時間が最低30分/週は必要です。個人練習を挟まずに、レッスンを受けると、丸一週間練習なしになるので、むしろ前より下手になってしまいます。なので私は、楽器OKなカラオケで個人練習してました。土日の昼間で2-3時間だいたい1,000円程度なので予算から捻出できる範囲になります。疲れたら、ヒトカラしてました。まとめると、レッスン時間と最低限の個人練習時間を合わせて、1時間/週は用意する必要があります。そうしないと上達せず、下手になっていきます。
4. 体験レッスンを受ける
1~3が用意できれば、あとはやるだけです。まずは、最寄りの音楽教室で体験レッスンを申し込みました。Webでも申し込み可能ですし、無料で受けれます。ここで良い先生に出会い、継続的に受けたいと思える動機の重ねがけができることが望ましいと思います。私は、良い先生に出会えたので、幸運でした。
5. 入会する
体験レッスンを受けた直後に入会も可能(そうすれば入会金無料になるかも)ですが、一旦帰宅して、改めて始めるかどうかここで自問すべきです。ここが最後の分岐点になります。1~4で動機、お金、時間、レッスン機会を確保しました。本当に自分はこれから継続していけそうな気がするか、です。いけそうなら入会しましょう。自分で決めたことなので、きっと楽しく新しい体験をたくさんできると思います。
6. レッスンを受ける
入会したら、月3回レッスンを受けられます。レッスンでは先生がカリキュラムを生徒の上達具合に合わせて、指導してくれます。なので、何も考えなくてもレッスンは受けられます。しかし、それではもったいないと思います。個人練習での不明点を予め書き出しておいて、レッスン時に質問しましょう。あの手この手で教えてくれます。楽器はスポーツと同じで○○な感覚で吹くみたいな指導が多くなります。その時の表現が、先生は実に多彩です。その表現のいずれかが自分の感覚に合致すれば、そこから上達していきます。あと、私はリズムを取るのも下手くそなので、文字通り手取りリズムのとり方を教えていただきました。なお、先生は男性で私も男です、あしからず。レッスン時に質問しましょう。
7. 楽器を購入する
楽器はレンタルすることができますが、それでは個人練習が出来ないので、買いましょう。アマゾンで調べると2,3万円とかで売っているのですが、良い悪いの判断が出来ないので、私はヤマハの最安値のトロンボーンを購入しました。アマゾンレビューを見る限りだと、2,3万円のものでも良いのかもしれません。なんにせよ、個人練習ができるように楽器を準備しましょう。
8. 個人練習をする
レッスンを受けたら、復習の個人練習をしましょう。レッスンではなんとなくでしかできていない状態で次に進むので、個人練習で定着させる必要があります。個人練習の場所はカラオケがポピュラーだと思います。ただし、楽器NGなカラオケもあるため、予めお店に確認が必要です。その他には、レッスン受けている教室でも、部屋を貸してもらえます。ただし、カラオケに比べて高いです。個人的に最高なのは、川原の土手です。無料で天気さえ良ければいつでも練習できるので良いです。
9. 6と8を繰り返す
後は、レッスンと個人練習を繰り返して上達しましょう。最初はやればやるほど、目に見えて上手くなっていくので、とても楽しいです。出せない音が出せるようになった。スライドが迷いなく動かせるようになった。楽譜が読めるようになった。など、出来るようになることがどんどん増えていって、気分が良いです。この時、私が考えないようにしていたのは、平均的な人やもっと上手い人は、もっと早く達成できるのだろうなぁ、ということです。個人の趣味でやっていることなので、常に比較対象は自分自身です。他人は関係ありません。その方が楽しく感じやすいと思います。競争する楽しさもあると思いますが、競争は仕事の方でお腹いっぱいです。
10. 人前で演奏する
漫然とレッスンと個人練習を繰り返していても、ある程度楽しいのですが、人前で演奏する目標を置くべきだと思います。レッスン時に人前で演奏できる場の告知があったりするので、それを利用するのが手っ取り早いと思います。ただ、私は利用したことがありません。私は友人を集めて、聴いてもらう場を用意してます。その友人の中にトロンボーンをやっている人はいないので、下手でも珍しさだけで歓声をあげていただけるので、本当にありがとうございます。
おわりに
私がトロンボーンを始めて、継続している現在までに行ったことをまとめました。楽器を始めたい方の参考になれば幸いです。不明点あれば、コメントに記載下さい。
*1:ステップ1~3は、楽器に限らず、社会人になってから新しいことを始めるために必要なことだと思っています。