はじめに
kakakakakkuさんの記事を読んで興味を持ち、先日ようやく読み終わりました。知的生産術*1を行うためのエッセンスが詰まった1冊でした。多くのエンジニアにとって役に立つ書籍であると思います。
本書は、繰り返し参照し考えることで、自分なりの知的生産術の形成をサポートしてくれる、知導書*2と呼ぶべき本です。
本書の目次
- 第1章 新しいことを学ぶには
- 第2章 やる気を出すには
- 第3章 記憶を鍛えるには
- 第4章 効率的に読むには
- 第5章 考えをまとめるには
- 第6章 アイデアを思い付くには
- 第7章 何を学ぶかを決めるには
この目次テンション上がりませんか!?私はこれを見たときすごく興味をそそられました。新しいことを学ぶときって何を考えていたかなぁ?パテント出すためにアイデア欲しい!そもそも何学べば良いかを考える方法を知りたい!とかです。
本書では、知的生産に役立つたくさんの術が紹介されています。これまでに聞いたり、実際に利用している手法も紹介されていました。それらが体系だってかつ、図と共に纏められています。本書で点と点をつなぎ線にして、より強力な自分だけの知的生産術を構築していけます。
第1章 新しいことを学ぶには
学びのサイクル
学びのサイクルは、情報収集、抽象化、実践のループです。そして、これらは3つの方向に伸びるイメージというのが興味深かかったです。この話しで、どこの学びを自分がしているかをイメージできるようになった気がします。
得た気づき
- 情報収集をしないと土台を作れず、モデル化の積み重ねができない。
- 情報収集をして並べるだけでは価値を生み出せない。モデル化して、上に積み重ねることで価値が生まれる。
- 試行錯誤は見えにくい。だけど、試行錯誤すると知識に奥行きが生まれ大きな価値を生むことができるようになる。
パターンに名前を付けること
パターンに名前を付けること、それは思考に取っ手を付けること!
物事や作ったものに名前付けをすることは大切だと思ってはいたのですが、なぜそれが重要かを上手く説明ができませんでした。それが、このコラム*3でようやく表現できるようになりました。名前を付けることは思考の労力削減なのです。例えば、「知的生産術を導き出すエッセンスが詰まった本」という表現を「知導書」という名前で表現します。これで本書の役割を考える時は「知導書」という取っ手から思考を進めることができるようになります。「そろそろ知導書で自分の知的生産術をアップデートさせよう」みたいな感じです。超一言とも通じる考えだと思います。
おわりに
本書が知導書であること。私が気になったところを抜粋して紹介しました。2章以降も興奮できる内容ばかりです。また読む人、タイミングによって刺さる部分は変わってくるでしょう。本書で楽しい知的生産ライフを送りましょう!
気になったワードリスト
GTD(Getting Things Done)
KJ法
読む速度のピラミッド
ポモドーロ
アイデアを思いつく3つのフェーズ
メタファによるアイデア想像
知識の貿易商