欧米・中国に取り残されるか? 最高の転換期をつくりだすか?あなたの現場、そのままで大丈夫ですか?
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文系理系の壁を越えてものづくり産業を語る第一人者、待望の書き下ろし!●海外に周回遅れ!日本の機械加工現場の実態
●巨大化するタイ市場と中国EVメーカーの影
●メーカーDXに必須の知恵と戦略を語り尽くす第1章 実は崖っぷちの日本の製造業
第2章 巨大化するタイ市場と中国EVメーカーの影
第3章 なぜ日本の自動車メーカーは世界に取り残されたのか
第4章 日本のものづくりはアナログ時代で止まっているのか?
第5章 台湾Foxconn 台頭の脅威
第6章 インダストリー4・0と日本の製造現場
第7章 標準化という日本のキーポイント
終章 日本メーカー超進化論
感想
製造業の中でも、自動車業界と半導体業界にフォーカスし、その中でも製造現場に関する記述が多い書籍という理解です。フォーカスした理由は、これらの業界と工程が日本製造業における注力ポイントであり、ものづくり太郎さんの得意分野であるためという推測です。
1~6章で製造業への警鐘を鳴らすため、海外状況と比較しつつ現状の危うさを怒涛の文章で綴られています。EVは中国メーカーなど海外にもっていかれてしまうのではないか、日本のアナログな工場がデジタル化できないとヤバいというようなお話をされております。ここだけを読むと、日本がダメダメでどうしようもないように感じるほどに結構強烈な文章に感じました。7章から、そういった現状から脱出していく糸口を探るような感じとなってきます。そして、終章が最も熱く、今後のものづくり太郎さんの抱負や展望が記されています。最後の「一緒に頑張っていきます！」という締めくくりに、私は心が震えました。
一つ気になった点は、巻末に引用文献リストが無かったことです。記載されている内容の出典リストがあると、出所にもあたれてありがたかったなというところです(画像には引用元があったので)。と言いつつも、大変気持ちが入った書籍で、新年度にあたりこのような本を読めたことは良かったです。出版ありがとうございました。
