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派生開発、組み込み開発周りのこと。

石器時代の子育てってどんなんだろう?

たくさんの発明によって子育ては石器時代(10万年前〜250万年前)と比べてかなり楽になっていると日々感じます。
石器時代の子育てに利用できる物は現代と全然違うはずで、そもそも「石器時代の子育てってどんなんだろう?」と思いました。ので、いくつかの観点で少し考えてみました。

子育て環境

今は核家族で親が子どもの面倒を見ることが多いです。保育園に預ける場合は、親以外に保育士さんにお世話してもらうことも考えられます。加えて、他の子どもとも交流機会が増えます。
石器時代の場合、親だけでなく共に集団生活する大人が交代で面倒をみていたと推測します。根拠として、父親は不明なので肉親のみで子育てをするような考え方が発生しにくい。核家族のように居住部が個別になっていなくて、全員が同じ空間で寝食を過ごしていたなどが考えられます。
そして、集団には複数の子がいて文字通り子供を育てていたと思います。
なのでヒトの本能が形成された石器時代に合わせるなら、子どもは保育園に預けたほうが健全な気がしてきました。

授乳

「授乳 いつまで」と検索するとたくさんの情報がヒットします。その中で下記のような記事がありました。

世界平均に比べて卒乳が早い日本
WHOが発表した世界平均の卒乳時期は、4歳2ヵ月です。そして日本では1歳で卒乳とするべきという考え方が多くなっています。日本で1歳くらいから卒乳を考える人が増える理由は、母乳に栄養がなくなるという考えや、ママの環境の変化などもあるようです。

母乳はいつまで出るの?
WHOが発表した世界平均の卒乳時期が4歳2ヵ月ということは、それ以上母乳が出ている人もいるということです。母乳が出なくなる理由は、母親の社会復帰など環境が変化した場合に影響を受けることがあります。
https://woman.excite.co.jp/article/child/rid_Escala_20170904_1916/

日本は1歳という考え、世界平均は4歳2ヶ月とのことです。気になるのは授乳後に何を食べるか、ということです。石器時代では、離乳食という概念は無く母乳→大人と同じ食べ物へ移行していたと推測します*1。この考えを再現するなら世界平均と同様に4歳まで授乳するようにすれば良いような気がします。そもそも平均が4歳なので、5,6歳まで授乳している事例もあるような気がします。

夜泣きの意味

赤ちゃんはいつでも泣くのですが、私の子に限って言えば夜のほうが泣きます。なぜ夜に泣くのでしょうか?推測として、夜に泣くことで生存確率が向上する効果が石器時代にはあったのではないかと考えます。例えば、他の動物を威嚇する、大人のヒトに保護してもらうなど。
と、考えたところでググったら、夜泣きの概念自体が日本独特のもののようです。
やっぱり赤ちゃんはいつでも泣くのです。大人が夜に泣かれると困るから、夜に泣かれる体験を強く記憶するだけですね、すんません。

便

赤ちゃんはいつでも排便します。その要求に24時間対応してくれるのがオムツです。これのおかげで排便がぶちまけられることなく処理できます。じゃあ石器時代はどうだったのでしょうか?
ヒトが衣服を纏う文化はあったようなのでオムツ的ななにかを付けていたのか、赤ちゃんへはそういう配慮は無かったのか。興味深いところです。ざっと検索した限りだと江戸時代とか最近すぎるところまでしか遡れませんでした。ぶちまけられていたのかもしれません。

乳児死亡率

これはもう激減しています。石器時代は乳児死亡率はものすごい高かったと容易に推測できます。母乳の出る女性が1年以上毎日共同生活して、かつ健康でないといけないというハードモードです。
現在の日本の乳児死亡率は0.2%です*2。石器時代は不明ですが18世紀のウィーンで半数が5歳までに亡くなっているそうです。
科学の勝利だと思います。
ちなみに人工妊娠中絶件数は17万件程度で、その数を加えると跳ね上がりますが。。ここは別の難しい問題だと思います。

おわりに

子育てをしていると日々いろいろな変化、発見があって楽しいです。そして子どもを育てるという営みは100万年単位で人類が行ってきた活動と思うと感慨深いし、わけわからんです。


*1:親が咀嚼したものを食べさせていた可能性もありますが。

*2:5歳までの死亡率を調べましたが発見できず、おそらく1〜5歳で亡くなる人数はは統計的に無視できるほどに少ないと推測します。