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学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話【書籍レビュー】

今さらですが、ビリギャルの本を読みました*1。すごく良かったです。本書について何も知らなかったので、「本人が書いた受験ノウハウ本」と思っていましたし、「表紙も本人」と思っていました。実際は、ビリギャルのさやかさんを指導した塾講師の坪田先生が著した感動サクセス物語で、表紙はモデルの方でした。

関係の質を作ってから一緒に受験に望む

本書は坪田先生の視点で、さやかさんが入塾面談に行き坪田先生と出会うところから物語が始まります。そして、最初に坪田先生が意識したことはさやかさんと信頼関係を構築することでした。学習する組織でも、まずは相手との信頼関係をつくりその上で、一緒に何事かをなすことが近道とありました。チームで結果を求めるときに本当に必要なものはやはり関係の質のようです。どうやって自分の行動に反映させていくか。。

小論文を書くということ

小論文とは「自分の意見とそれに対する反論を書き、その反論を論破して、自分の意見が正しいと主張する文章」とのことです。私は小論文を書いた記憶がないので、こんなことを書く世界があるのかと少し世界が広がりました。意見は個人の自由であり、その意見の正しさを主張する行為を小論文として評価するのって、う〜んなぜなのか、、と少しもやっとしました。同時に政治的な話しはまさにこれで意見の正当性を巧みな話術で示す側面もあり、その訓練にもなるなぁとも思いました。小論文の訓練すると世渡りうまくなるかも!

歴史と英語の受験勉強方法

歴史は暗記ではなく、ドラマやマンガで覚えるのが一番、とのことです。社会人になってから歴史に関する本を物語のように読み少し記憶ができたりしているので、やはりそうなのかと思った次第です。そして、この考えに基づいて塾でも指導が行われているようです。私の想像している塾とは異なるようでした。そして、受験に向けてかなり効率化されていると思いました。
英語は紙の辞書を使って単語を記憶していくメソッドが紹介されていました。実際に話すようになるためには、さらに英会話など実用が必要かと思いますが、最初はやはり基本的な単語を紹介されるような方法でしっかりと覚えないといけないような気がします。

本気で夢を達成しようとするとはどういうことか

タイトルにあるように、本書の主人公ビリギャルさやかちゃん*2は慶応大学に現役合格して夢を達成します。その軌跡、物語が本書です。夢達成までにはたくさんのドラマがありました。最高のフィクション並にドキドキハラハラな物語です。フィクションの主人公と同様に、さやかちゃんは真っ直ぐで本気で夢に向かっておりとても魅力的な方でした。完全にブームは終わっていますが、読めて良かったです。本気出すのは良いこと。本気出せる目標と環境を見つけたいです。

*1:タイトルが最近のラノベっぽい

*2:本の中ではさやかちゃんと呼ばれていたので最後だけ合わさせてもらいます。