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不動産ローンのピラミッド構造と4象限(新築or中古 / マンションor戸建て)

はじめに

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上記でお話されていた、不動産ローンのピラミッドと4象限についてまとめます。なるほどという感じで面白かったので。

住宅ローンのピラミッド

住宅ローンのピラミッド

住宅ローンのピラミッドは、様々な金融機関が提供するローン商品とそれに対応する借り手のリスクレベルを表す一種のモデルです。このピラミッドの頂点には最も低金利で、リスクが最も低いとされる貸し手(金融機関)と借り手(借入人)が位置します。

1. ネット銀行

ピラミッドの頂点にはネット銀行が位置します。ネット銀行は、リアル店舗を持たずに低コストで運営できるため、低金利の住宅ローンを提供することが可能です。さらに、彼らは信用度の高い借入人(例えば大企業に勤める人々、公務員、医者など)を対象にすることで、貸し倒れリスクを最小限に抑えています。

2.メガバンク

次にメガバンクが位置します。メガバンクも信頼性が高く、安定した金利を提供できます。しかし、ネット銀行と比べて運営コストが高いため、金利も若干高くなります。

3. 地方銀行、信用金庫、信用組合

ピラミッドの中腹には地方銀行や信用金庫、信用組合が位置します。これらの金融機関は地域密着型であり、地元の顧客に対して柔軟な対応をすることができます。ただし、金利はネット銀行やメガバンクよりも高くなることが多いです。

4. フラット35

ピラミッドの底辺には、国が支援する住宅ローン商品「フラット35」が位置します。フラット35は全期間固定型の住宅ローンで、審査基準が柔軟であるため、正社員でない人や自営業者なども利用することができます。これらの商品は「レスキューローン」としての役割もあり、その他の金融機関から借入が難しい人々が住宅購入を実現できるよう支援しています。

4象限(新築or中古 / マンションor戸建て)

不動産の種類で4象限に分けて、どの銀行でローンを組むのが良いのかという話になります。

1. 新築のマンション

  • デベロッパーが提携している金融機関:新築マンションを購入する場合、デベロッパーが提携している金融機関からローンを組むと、特別な条件で借り入れが可能な場合があります。
  • ネット銀行(例:SBIネット銀行、新生銀行、PayPay銀行):一般的に、ネット銀行の住宅ローンは金利が低く設定されており、審査も比較的スピーディーです。

2. 新築の戸建て

  • ネット銀行(例:SBIネット銀行、新生銀行、PayPay銀行):新築の戸建てについても、ネット銀行の住宅ローンが有効です。なお、新築の場合、建築会社と金融機関が提携していることがありますので、その点もチェックしてみると良いでしょう。

3. 中古のマンション

  • ネット銀行(例:SBIネット銀行、新生銀行、PayPay銀行):中古マンションの場合、物件の状態や立地などが大きく影響しますが、一般的にはネット銀行の住宅ローンが選択肢として考えられます。
  • メガバンク:一部の中古マンションでは、建物の耐震性や設備の老朽化などから、ネット銀行の審査が難しくなる場合があります。そのような場合には、メガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行など)の住宅ローンを検討すると良いでしょう。

4. 中古の戸建て

  • ネット銀行(例:SBIネット銀行、新生銀行、PayPay銀行):中古の戸建てについても、基本的にはネット銀行の住宅ローンが有効です。ただし、物件の立地や状態により、審査が難しくなる場合もあります。
  • 地方銀行や信用金庫:物件が地方に位置する場合や、特定の地域に密着した物件の場合には、地方銀行や信用金庫を利用すると、審査が通りやすい場合があります。これらの金融機関は地元の市場状況をよく理解しているため、物件の評価が適切になされやすいです。

以上のような観点から、住宅ローンを組む際の銀行選択について考えることができます。ただし、最終的な選択は、個人ごとの具体的な状況や、借り入れる金額、金利の条件、返済計画などを総合的に考慮して決めること必要があります。
特に、新築か中古か、マンションか戸建てかといった物件の種類だけでなく、物件の立地や周辺環境、物件の状態(特に中古物件の場合)なども大きく影響しますので、それらを踏まえた上で、適切な金融機関の検討が必要です。

おわりに

不動産は金額が大きいので、このような基本的な知識を知れる動画は大変有難いと思います。面白い話があったら、ちょくちょくまとめていければなと思います。